こんにちは。オフィスくんです。
ネットショップを開設する際、無料で利用できる機能が多く、販売専用アプリも運営しているBASE。
そのBASEとよく比較されるのが、STORESです。
STORESは、実店舗とネットショップとの間で商品データを連携させることができることに特徴を持ったネットショップ開設サービスです。しかし、自分にはどちらが合うのだろうと思う方も少なくないでしょう。
そこで今回は、「BASE」と「STORES」を選ぶ際に比較したいポイントについて、お伝えします。
目次
BASEとSTORESがおすすめな人
まず、BASEとSTORESそれぞれについて、どのような人におすすめなのか、結論をお伝えします。
BASEがおすすめな人
- すぐにネットショップを開設・運用開始したい方
- 固定費0円のまま拡張性の高いネットショップを運営したい方
- 売上や事業状況に応じて機能拡張しながらネットショップを育てて行きたい方
STORESがおすすめな人
- 実店舗とネットショップの両方で販売を考えている方
- 実店舗でのキャッシュレス決済やネット予約など、ネットショップ以外の展開を検討している方
- 一部の機能は利用できなくても、低い決済手数料でネットショップ運営したい方
BASEは、月額費用が0円のコースであっても有料プランと同じ機能が利用でき、操作も簡単ですので、拡張性の高いネットショップが短時間で簡単に開設できます。
STORESで特徴的なのは、実店舗とネットショップの商品データが連動できる点です。
キャッシュレス決済やネット予約にも対応していますので、ネットショップを開設できるだけでなく、実店舗の業務効率化を叶えることもできるでしょう。それだけでなく、月額費用0円のプランの場合、STORESはBASEよりも決済手数料が低く設定してあります。最低限の機能が利用でき、低い決済手数料でネットショップを運営したい方にもおすすめです。
BASE・STORESの共通点とは?
BASEとSTORESはともに、初心者でも始めやすいネットショップ開設サービスです。
どちらも初期費用・月額費用無料で、Webに関する専門知識がなくても、簡単にネットショップの開設・運営ができます。
低リスクでネットショップを始められるため、売り上げが上がるか読めない、期間を限定してショップを開きたい、月数万円ほどの副収入源として利用したいなどの場合にも利用をおすすめします。
ショップの管理・運営についても、BASEとSTORESともに難しい操作はありません。ですから、個人の方はもちろん、従業員を抱えている事業者であっても、Webに関する専門知識を持たないスタッフに運営を任せたい場合に向いています。また、商品の更新頻度が多い業態にもぴったりのサービスです。
BASEとSTORESの比較ポイント3つ
それでは、BASEとSTORESのサービス内容の違いを見てみましょう。比較ポイントは、以下の3点です。
①運営費用
まず、気になる費用面を比較してみましょう。
BASE | STORES | |||
---|---|---|---|---|
プラン名 | スタンダードプラン | グロースプラン | フリープラン | スタンダードプラン |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 16,580円※1 | 0円 | 2,980円 (初月0円) |
決済手数料 | 6.6%+40円 ※Amazon Pay・PayPalによる決済の場合は7.6%+40円 | 2.9%~ | 5% | 3.6% |
振込手数料 | 250円 +2万円未満の場合:事務手数料500円 | 275円 +1万円未満の場合:事務手数料275円 |
初期費用・月額費用
BASEとSTORESともに、すべてのプランにおいて、初期費用はかかりません。また、それぞれに月額費用無料のプランがありますので、安心してネットショップを始めることができます。
決済手数料
決済手数料とは、商品が売れ、決済される際にかかる手数料のことです。
BASE、STORESともに、月額費用が発生する上のプランになるとより低い手数料となります。STORESのフリープランの5%が高いと感じられるかもしれませんが、たとえばほかのハンドメイド販売サイトの販売手数料を見ると10%程度が標準であるため、BASEとSTORESともに、低い手数料設定であることがわかります。
ハンドメイド販売サイトの販売手数料については、こちらの記事をご覧ください。
初心者におすすめのハンドメイド販売サイト6選とその始め方を解説!
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振込手数料
振込手数料は、それぞれの販売サイトの売り上げを、販売者の指定の口座へ振り込む際にかかる手数料です。
BASEでは、売上合計金額に関わらず250円の振込手数料がかかります。さらに、売上合計が2万円未満の場合には、事務手数料がプラス500円かかります。
一方、STORESでは、売上合計金額に関わらず275円の振込手数料がかかります。さらに、売上合計が1万円未満の場合には、事務手数料がプラス275円かかります。
それぞれ振込手数料が異なるだけでなく、振り込みタイミングも異なります。振り込みタイミングの詳細については、それぞれ「BASEの手数料、デザイン、機能について」、「STORESの手数料、デザイン、機能について」にて、後述します。
②機能面
次に、機能面の違いを見ていきましょう。
BASEの特徴の一つが、機能の豊富さです。STORESでは、月額費用が有料となる、スタンダードプランでないと使えない機能がいくつかありますが、BASEでは月額費用無料のプランでもほとんどすべての機能を利用することができます。
「テイクアウト機能」や「スタッフ権限付与機能」など、BASEにあってSTORESにないものも多いので、拡張性が高く、本格的なネットショップを固定費0円で作りたい方には、BASEがおすすめです。
③販促・サポート機能
最後に、BASEとSTORES、それぞれの販促やサポート面についても見てみましょう。
BASEには、BASEで開設したショップが集められたショッピングアプリ「Pay ID」が提供されています。
Pay IDの登録者数は、2022年12月に1,000万人を超えており、BASEでショップを開設すれば、アプリからの集客が期待できます。一方、STORESにはこうしたサービスはありません。
では、STORESの特徴はというと、ネットショップと実店舗の運営をスムーズに進めるための機能が充実しています。BASEには、ネットショップと実店舗の商品データ連携機能はありませんので、実店舗とネットショップの両方の運営をするのであれば、STORESの利用がおすすめです。
BASEの手数料、デザイン、機能について
ここからはBASEとSTORES、それぞれの手数料、デザイン、機能の特徴をより具体的にご紹介します。
まずはBASEについて見てみましょう。
料金プラン・手数料
BASEの料金プラン
スタンダードプラン:月額0円 決済手数料6.6%+40円 ※Amazon Pay・PayPalによる決済の場合は7.6%+40円
グロースプラン:月額16,580円 決済手数料2.9%~
BASEの料金プランは2つあり、月商17万円以上の場合、グロースプランへグレードアップすることを推奨しています。さらに売上金額を指定の口座に振り込む際に以下の手数料がかかります。
BASEの手数料
振込手数料:一律250円
事務手数料:2万円未満の場合:500円 / 2万円以上の場合:0円
以上から実際の振込金額は、以下のように計算できます。
実際の振込金額
実際の振込金額=売上金額(振込申請額)-振込手数料-事務手数料
【売上金額:25,000円】の場合なら、実際の振込金額=25,000円-250円-0円=24,750円が実際の振込金額となります。
【売上金額:15,000円】の場合なら、実際の振込金額=15,000円-250円-500円=14,250円が実際の振込金額となります。
振込のタイミングは、申請から10営業日です。お急ぎ振込なら、最短で翌営業日の入金も可能です。(利用できるショップのみ、振込申請画面に表示されます。)
テンプレート・デザイン面
BASEでは、ショップを開設してからすぐに利用できる、無料のデザインテーマ(テンプレート)が多数用意されています。
デザインテーマには有料のものもあります。80種類以上ものクリエイターが制作した高品質なテーマを、リーズナブルな価格で提供しています。
無料・有料どちらのテンプレートも、Webサイトだけでなく、スマホの仕様にも対応しています。
BASEのデザインテーマは、選択するものだけでなく、HTMLやCSS、JavaScriptなどを用いて本格的な編集ができる「HTML編集App」も利用することができます。
集客・販促に関する機能
BASEでは、集客や販促につながる拡張機能も豊富に用意されています。
たとえば、以下のような機能があります。
Instagram販売・広告 | BASEで登録した商品をInstagramにて、販売・広告出稿できる |
商品説明カスタム | 動画やスライドショーなどで商品をよりくわしく紹介できる |
レビュー | お客様に商品のレビューをしてもらい、ショップの信頼度をあげられる |
クーポン | 割引・値引クーポンを発行できる |
セール | 商品にセール価格を設定できる |
メールマガジン | お客様に向けたメルマガを作成・配信できる |
また、BASEでネットショップを開設すると、BASEの商品が閲覧・購入できるショッピングアプリ「Pay ID」にも出店ができます。このアプリは、約1,000万人もの方々が利用していますので、集客につなげることができます。
そのほか、BASEでは「more BASE」という商業施設への出店やブランドサポートも行っています。
全国の商業施設へのポップアップ出店に関するやり取りや、オリジナル梱包材の用意など、ブランド作りに役立つサービスやサポートを受けることができます。全国的に有名で、人気の施設でもある「ラフォーレ原宿」や「新宿マルイ本館」なども実績がありますので、将来的にポップアップ出店を考えている方にはぴったりの、心強いサービスといえるでしょう。
STORESの手数料、デザイン、機能について
では次に、STORESの手数料、デザイン、機能について見てみましょう。
STORESの特徴
料金プラン・手数料
STORESの料金プラン
フリープラン:月額0円 決済手数料5%
スタンダードプラン:月額2,980円(初月0円※1) 決済手数料3.6%※2
STORESの料金プランは2つあり、月商15万円以上の場合、スタンダードプランへグレードアップすることを推奨しています。さらに売上金額を指定の口座に振り込む際に振込手数料が275円かかります。
各種手数料を差し引いた入金金額が1万円以上の場合、月末締めの翌月末に振込まれます。通常は、売上の振込まで最大2ヶ月かかりますが、「スピードキャッシュ」を申請すると、翌日に振込可能になる機能もあります。
かかる費用については以上になりますが、BASEと違いプランによって使える機能に差があるので注意が必要です。
有料のスタンダードプラン(月額2,980円)のみで利用できる機能には以下のようなものがあります。
独自ドメイン | 好きなドメイン(ショップURL)の取得・利用が可能(フリープランの場合のショップURLは、 https://任意の英数字.stores.jp/ になります。) |
アクセス解析 | ショップへ訪れたお客様の数・滞在時間・どのサイトからショップへ訪れたのかなどの分析ができる |
STORESのサービスロゴ非表示 | ショップ下部のSTORESのロゴを非表示に設定可能 |
品番管理 | アイテムやバリエーションごとに品番とバーコードを自由に登録できる 登録した品番やバーコードは、ダッシュボードで検索したり、オーダーCSVデータとなり、出荷作業や在庫管理を楽にできる |
送り状CSV | 配送会社の送り状発行システムに対応したCSVを出力できる |
在庫一括更新 | 店舗のレジとネットショップの商品データを連携させることが可能なため、店舗とネットショップの在庫管理も一括更新することができる |
代引き支払い | フリープランの7種類の決済手段(クレジットカード・コンビニ決済・あと払い(ペイディ)・PayPal・銀行振込・キャリア決済・楽天ペイ)に加え、代引きが利用可能 |
Amazon Pay | フリープランの7種類の決済手段(クレジットカード・コンビニ決済・あと払い(ペイディ)・PayPal・銀行振込・キャリア決済・楽天ペイ)に加え、Amazon Payが利用可能 |
決済手段カスタマイズ | STORES にある決済9つの自由なカスタマイズが可能になります(クレジットカード・コンビニ決済・あと払い(ペイディ)・PayPal・銀行振込・キャリア決済・楽天ペイ・代金引換・Amazon Pay) |
テンプレート・デザイン面
STORESでは、無料で48種類のデザインテンプレートを利用できます。
すべてのテンプレートが自由に編集でき、HTMLやCSSの知識がなくても、直感的にショップデザインをカスタマイズすることができます。
集客・販促に関する機能
STORESの集客や販促に関する機能は以下の通りです。
メールマガジン | 購入者や会員に対してメールマガジンを配信できる |
ニュース作成 | ショップからのお知らせページを作成・設置できる |
クーポン | セールの割引クーポンなどを発行できる |
再入荷リクエスト | 希望者にアイテムの再入荷お知らせメールを配信できる |
Instagram販売連携 | STORESのアイテムを、Instagramから販売できる |
note for shopping | noteの記事内にURLを貼るだけで、アイテムの紹介がかんたんにできる |
Googleでの集客 | 「Google Merchant Center 」と自動連携して、無料で商品を宣伝できる |
アイテム動画埋め込み | アイテムページに YouTube などの動画を埋め込むことができる【スタンダードプランのみ】 |
ニュース動画埋め込み | ニュースページに YouTube などの動画を埋め込むことができる【スタンダードプランのみ】 |
noteとの連携は、BASEにはない機能です!無料でGoogleにて宣伝できるのも嬉しい機能です
BASE・STORES比較まとめ
ネットショップのみを開設するのであれば、充実した機能を固定費0円で利用できるBASEがおすすめです。
一方、実店舗も運営されていて、さらにネットショップを開設される方には、両方のショップの商品データ連携のできるSTORESがおすすめとなります。
最終的には、どこまでの機能やサイトのデザイン性を求めるのか箇条書きで洗い出してみましょう。さらにネットショップからどれだけの売上を見込んでいて、その際にかかる費用はどのくらいになるか具体的に試算してみるとよいでしょうか。
見える形で比較することで、意外とスムーズにどちらを選んだらよいかが決まるかもしれませんよ。
BASEとSTORESそれぞれについて、下記の記事でも解説していますので、ご覧ください。
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